イラスト:長岡造形大学木村研究室「小路よりまちをみる」より

ファッションタウンとは?   

「ファッションタウン」とは地域産業が地域コミュニティを育て、地域コミュニティが地域産業をはぐくむという視点で、地域の生活文化産業の“ものづくり”と、生活文化を生かす場である“まちづくり”とが一体となって動いている活力ある生活圏(街、地区、地域、都市)を指します。

※ファッション=「多くの人々にある一定の期間共感をもって受け入れられた生活様式」で、衣服にとどまらず、食、住、サービスを含む生活文化全般にわたる新たな価値を有するもの

 ファッションタウン構想は、平成5年(1993)の新繊維ビジョンの中で、“産地再生の試みと地域計画の連動”という視点から、ファッションタウンが繊維産地活性化に向けた旧通商産業省(現経済産業省)の新戦略の一つとして明確化されたものです。

 桐生のおけるファッションタウン事業は、平成5年(1993)に「通産省ファッションタウンモデル地域」に指定されたことが始まりです。広島市とともの全国初となる指定でした。桐生は、「繊維の産地」「繊維のまち」「西の西陣、東の桐生」とよく言われるほど、繊維産業と深く関わり、繊維産業によって育まれたまちです。その「織都・桐生」が育んだ歴史、文化、風土をいかした“まちづくり”をしようというのが桐生のファッションタウン事業です。ただし、繊維産業に限定したものではなく、衣糧販売業だけを対象にした事業でもなく、「桐生に存在するすべての要素」がファッションタウン事業の対象です。また、産業、企業、ビジネスといった分野に限定せず、個人レベルの普段の暮らしぶり、生活の仕方、遊び、生き方など、さまざまな要素を「ファッション」という切り口から見直し、行政が企業だけでなく、個人も積極的にまちづくりに参加してもらい、行動を起こしてもらうとするものです。

ファッションタウン事業の推進母体として平成9年(1997)5月に誕生したのが、「ファッションタウン桐生推進協議会」です。発足以来、桐生商工会議所内に事務局を置き、市民レベルのまちづくりと産業との相互連携を図り地域の発展に努めてきました。

また、ファッションタウン桐生推進協議会は、各種事業を推進するために5つの委員会が設置されています。「生活文化委員会」「産業活性化委員会」「まちづくり委員会」「FTネット委員会」「未来創生委員会」の5委員会は事業の実行部隊として、産業、歴史、文化、暮らし、情報、教育など、さまざまな要素を活用したまちづくり事業を実施しています。

ファッションタウン桐生推進協議会は発足以来、地域資源を活かしたまちづくりを通じて、まちのために、まちで暮らす人のため、まちを訪れる人のため・・・そしてあなた自身のための活動を続けています。
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