桐生商工会議所　会員事業所からの発信

八十年の信頼と味を届ける 【有限会社野口米穀店】

仲町一丁目に店を構える野口米穀店は、創業以来、八十年近くにわたり地域の食卓を支えてきた米専門店である。現在は二代目の野口哲夫さんが店を切り盛りし、長年培った信頼と確かな品質管理で地域に親しまれている。

取扱銘柄は多彩で、コシヒカリやあきたこまちといった全国的に親しまれる品種に加え、地元群馬のにじのきらめき、あさひの夢などの地域銘柄も揃っている。施設や飲食店などへの卸売りのほか、店頭販売や配達も行っており、色とりどりの米袋が並ぶ様子は見ているだけでも楽しい。

お店のおすすめは宇都宮大学が開発した「ゆうだい21」という品種。大粒で粘り気が強く、冷めてもおいしいのが特徴で、桐生市内で取り扱う店はわずか数軒というなかなかお目にかかれない希少なお米だ。また、宮城県産ひとめぼれの中でも「うじいえ農場の米」という商品は、農薬と化学肥料の使用量を抑えた特別栽培米で、現地の農場から直送される厳選品。リピート購入されるお客様も多く、根強い人気を集めている。

野口米穀店では、同一銘柄でも産地ごとの味の違いを重視し、店主自らが農場に足を運び、農家とのコミュニケーションを大切にしながら買い付けを行っている。

新米の季節、店頭には各地から届いた選りすぐりの新米が並ぶ。おいしいお米を探しに、ぜひ一度足を運んでみてほしい。