桐生商工会議所　会員事業所からの発信

デニムで桐生を盛り上げたい【森山縫製】

今年5月、本町4丁目（カネコヤ南隣）にデニムの工房兼店舗をオープンした森山縫製。1階がミシンを備えた工房で製造工程を見学でき、2階のショップでオリジナルブランド「NUU（ヌウ）」のジーンズやカバーオール、帽子などのデニム製品を販売する。

デザイナーで職人の店主・森山竜乃介さんは足利市小俣町出身。小学1年から野球を始め、桐生商業高校では野球部主将を務めた。卒業後は社会人野球の名門・全足利クラブでプレーしプロを目指したが、怪我に苦しみ21歳で断念、もう一つの夢だった「デニム職人」になることを決意した。

2018年春に高校時代の同級生・伶奈さんと結婚し、国産デニムの本場、岡山県津山市に移住。同市のジーンズ工場「内田縫製」に頼み込んで入社させてもらい、6年かけて製品作りに必要なスキルや販売の知識を学んでいった。「この出会いがあったからこそ、今がある」と森山さんは振り返る。

森山縫製のジーンズはワイドなシルエットが特徴。理想のジーンズを追求していった結果、1940年代から50年代に主流だったルーズフィットでハイウエストなデザインに行き着いたという。商品の購入は店舗で試着後に申し込むかネットから注文できるが、人気のため約1～2か月待ちとのこと。

「全国から人が集まるような場所になりたい」高校球児だった頃のまま、今も夢を追い求める。