![]() |
|||
桐生森芳工場 | |||
![]() |
|||
桐生織物の発展過程を辿ると、技術革新と新商品開発の積み重ねであったことが分かる。転換期には産地や時代を先導したイノベータ―達の存在があった。 |
|||
平成15年、「解体」を前提とした工事が行われたが、森山家の人々の思いとボランティアで作業に当たった「桐生再演」の作家、学生たちの熱意、最終的には建築家からの「修復可能」の言葉で、工事は一気に「保存」へと方向を変えた。 昨年七月から工事が始まり、各分野の匠の手と作家との合同制作のような趣で、年末までには大方が終了した。出来るだけ元の建物を生かした修復を基本にノコギリ屋根の特徴である北向きの天窓を生かしながら、さらに光を取り入れるための南面に大きな開口部を設けた。三連のうち一連は床板、壁を貼り、居室部分とした。 工事に携わった作家、学生たちは延べ600人を超えた。3月に彼らは「桐生再演9、森芳プロジェクト2003〜2004」として、工事過程の記録写真や映像などの資料展示を行い、地域にその全貌を公開した。 建物を所有する森山喜恵子さん(東京在住)は、「作品発表の場として活用するなど、桐生のお役に立ちたい」と語る。 見事に甦ったノコギリ屋根「桐生森芳工場」。先覚者とその家族、工場を巡る作家や学生、工事関係者など多くの人たちの思いが吹き込まれている。 ▽桐生森芳工場(桐生市東A―14−27 рS7−3560) |
|||
RETURN |