2003わがまち風景賞

桐生天満宮「古民具骨董市」

所在地:桐生市天神町1-3-4
毎月第一土曜日の日の出から日没まで開催

桐生天満宮「古民具骨董市」は平成5年の秋から始まった。
 そのきっかけとなったのが、骨董品収集家の河原井源次氏が、有鄰館煉瓦蔵で企画した「看板展」。市内外から多くの鑑賞者を集め、大きな反響を呼んだことから、河原井氏は「桐生を観光文化都市にしていくために定期的な骨董市の開催」を計画した。桐生天満宮が会場としての使用を快く受け入れたことから、一気に具体化したものだ。
 毎月第1土曜日の日の出から始まり、終わりは日没まで。古民具や時計、置物、刀剣、陶磁器、衣服、玩具など様々な骨董品が広い境内を埋め尽くし、壮観そのものである。歴史のある桐生だけに、市民の骨董品に対する関心と鑑識眼の高さも定着した大きな要因という。
 始まってから10年になり、「関東三大骨董市と呼ばれるまでに成長した。天満宮の賑わいが本町通りに波及していけば」という河原井氏の願い通り、買場紗綾市や楽市茣蓙座の開催、町家を再生した店舗の誕生など、新しい流れが起きつつある。
 賑わいのある古民具骨董市は、新しい桐生を予感させる風景でもある。


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