2003わがまち風景賞

合資会社後藤鋸屋根工場

所在地:桐生市東1-11-35
所有者:後藤隆造氏

合資会社後藤は明治3年の創業以来、一貫して「帯」を生産している内地織物の織元である。現在は「七五三帯」を中心に生産が行われ、全国に占めるシェアも大きい。
ものづくりの舞台となっているのが、独自の存在感を持つ木造3連の鋸屋根工場である。鋸屋根は戦前からあったが、戦時中にすべて供出させられたため、現在の工場は昭和25年から35年にかけて復元したものという。それぞれ微妙に意匠が異なるのも建設された時期が違うためと思われる。
東地区は鋸屋根工場が集積している場所ではあるが、130年にわたり桐生の代表的な産業の担い手であり、現在も現役で稼動している(資)後藤の鋸屋根工場は、桐生の産業観光の新しい展開を予見させるような風景を形成している。

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