桐生商工だより2002年2月号(抜粋)

 

■桐生商工会議所2002年新春互礼会を開催
■商工会議所議員憲章を制定
■外形標準課税反対運動に成果
■工場アパート2戸の入居者募集
■委員会正副委員長決まる
■青年部次期会長に桑原氏
■三大市に大勢の人繰り出す


「時代を切り開く気概を」岸田会頭が新年挨拶
新春互礼会、280人が参会

 
平成14年桐生商工会議所新春互礼会が1月7日午後3時から会議所会館ケービックホールで開催された。地元選出国会議員や関係団体、関係諸官庁からの来賓をはじめ当所の議員、幹事、振興委員、青年部・婦人会役員など約280人が参会し、桐生市の産業振興と繁栄に向け、決意を新たにした。

 同互礼会には、来賓として小寺弘之群馬県知事、大澤善隆桐生市長、角田義一参議院議員らが出席し、会を盛り上げた。

主催者あいさつに立った岸田英作会頭は、「21世紀の幕開けと同時に、経済社会は、未曾有の試練に立たされている。それは新たな秩序を構築していくための、越えなければならないハードルであると理解し、我々中小企業者は、わが国の産業活力の源泉としてこれまで日本の経済社会の基盤を築き続けてきた自信をとり戻し、新しい時代を切り開いていく気概をもって、積極果敢に事業に取り組んでいく覚悟が必要」として、「この厳しい状況のもと、商工会議所は従来の固定概念にとらわれず、経済・社会活動のみならず、新たな分野にまで幅広く取り組んでいくことが必要になっており、求められているものと存じます。そのためにも、地域経済を守り、伸ばしていくための施策を明確に、かつ積極的に講じていき、『身近にあり、頼りになる商工会議所』になるよう、体制づくりを進め、産業の振興と地域の繁栄につなげていくために全力を尽くしていきたい」と力強く述べた。

具体的な重点事業としては、@群馬大学工学部の知的資源を活用し、産学官が連携しての創業・ベンチャー支援A産業、文化、歴史的資源など、桐生の多彩な地域資源を生かした特徴あるまちづくりB地域の声を集約し、時代を先取りする政策提言活動の展開C新体制の部会・委員会活動により新しい風を起こし、世論を喚起D広域合併をにらんだ広域都市連携への取り組み―などを挙げ、「国・県・市の行政当局とより強力な協調体制を固め、桐生地域の振興発展に全力を傾注していきたい」と決意を語り、参会者に協力を求めた。

続いて挨拶に立った小寺弘之群馬県知事は、「桐生は美しさを尊重するまち。元気のあるまちという印象を持っている。県内の都市の中で新聞を発行しているのは桐生市だけ。文化や情報が盛んに発信されているのではないか」と語った。

また、大澤善隆桐生市長は、「1市3町3村の連携を深めながら、まちづくりにまい進していきたい。広域行政が桐生広域ほどうまくいっている例はない。交通体系整備も中通り、桐生大橋線が順調に進捗していることを報告しておきたい」と力強く述べた。



商工会議所議員憲章を制定

日本商工会議所は、商工会議所活動の中枢を担う商工会議所議員の行動規範を定めた「商工会議所議員憲章」を昨年11月の全国商工会議所役員・議員大会で採択した。

議員憲章は六項目から成り、内容は次の通り。

@議員としての誇りと自覚を持ち、企業人として研鑚を重ね、企業活動を通じて地域経済の発展に貢献します。

A地域経済の代表として進取の政策提言を行い、全国の仲間と連携して日本の明るい未来づくりを目指します。

B地域と日本経済発展の基盤である中小企業の経営革新と創業を強力に支援します。

C魅力あふれる地域の創造を目指し、地域のリーダーとして街づくり、人づくりに果敢に挑戦します。

Dグローバリゼーションの進展に地域のさきがけとして対応するとともに、地域の国際化・情報化を推進します。

E商工会議所活動の中核として組織・財政・事業など運営全般にわたって主体的に参画します。

議員憲章は、昨年5月から、全国商工会議所の役員・議員の代表七人を中心とした9人から構成される「商工会議所議員憲章等検討ワーキンググループ」において検討を重ねてきたもの。
同大会で同ワーキンググループより趣旨説明があり採択された。



外形標準課税反対運動に成果

外形標準課税の導入が、昨年12月14日に決定された平成十四年度与党税制改正大綱の中で、見送られたことについて、日本商工会議所では「賃金・資本金等を課税標準とする総務省案が受け入れられなかった」と理解し、引き続き、経済界の総意として断固反対していく姿勢を明らかにしている。

今回の結果については、日本商工会議所は、粘り強い反対運動の成果であるとともに、雇用や経済に重大な影響を与える外形標準課税を導入すべきでないという正当な判断がなされたものととらえている。

外形標準課税は、企業の雇用や投資に抑制的に作用し、経済活力を削ぐおそれがあり、また、担保力のない赤字法人や収益性の低い中小企業への課税強化となるほか、ベンチャー企業など新規開業支援に逆行するものであり、諸外国でも「雇用、競争力に悪影響がある」として廃止の方向にある。

こうしたことから、全国の商工会議所は導入反対運動を展開。当所でも笹川尭衆議院議員に対して陳情書を提出している。

昨年12月21日には、日本商工会議所や経団連、日経連など74団体で組織する「外形標準課税導入反対協議会」の緊急総会が開催され、断固反対の決議を打ち出している。

大綱では「今後、各方面の意見を聞きながら検討を深め、具体案を得たうえで、景気の状況等も勘案しつつ、平成15年度税制改正を目途に導入を図る」と明記されているため、日本商工会議所は、今後とも引き続き、検討状況を注視しつつ適時適切な対応を図っていく必要がある、としている。



「工場アパート」2戸の入居者募集
ものづくりに最適な環境


桐生市では、市内相生町四丁目の渡良瀬川に面し、ものづくりには最適環境の相生西工業団地の一画に建設されている工場アパート全十二戸の内、四十坪区画二戸について入居者を募集している。

特に、まち中での騒音対策、資材の搬出入や工場の手狭などで困っている事業者の方は「是非ご連絡いただきたい」と呼びかけている。

▽募集戸数=40坪区画を2戸(2事業所)

▽入居資格=@市内で一年以上操業している製造業者(市外で操業していても代表者が市内に居住している場合は可)Aベンチャー企業を起こすための工場を探している方

▽工場の使用料=(40坪区画)10万円(月)

▽専用駐車場の使用料(1台につき)=2千円(月)

▽設備状況=@動力用電気設備・都市ガス・上下水道完備A流し台・湯沸器・トイレ完備B壁や床は、防振、防音、防火対策を施しているほか、床は百五十トンプレスも設置可C敷地内は七メートル幅の道路を設けており大型車の出入りも可D打合せ等にも利用できる会議施設ありEその他の設備面については相談ください。

▽連絡・問い合せ=桐生市役所経済部産業振興課」(рS6−1111、内線565)



委員会正副委員長決まる

桐生商工会議所の議員改選に伴い新体制となった委員会が昨年12月から開催され、正副委員長を互選し、それぞれスタートを切った。

各委員会の正副委員長並びに委員は次の方々。なお、委員は議員のほかに青年部、女性会などからも委嘱していく予定。(順不同、敬称略)

【総務委員会】

▽委員長=岡田恒二▽副委員長=木島清、佐藤良男▽委員=加藤昌克、北川貞彦、山口正夫、宮野英世、塚本祐平、星野幸男、大島宏周、村田伊弘、星野弥一、新井政治、中村兼吉、福田英雄、小林健治、高野智弘、塚越平人、岡田光弘

【金融・税務委員会】

 ▽委員長=阿部文雄▽副委員長=石原庸右、岡田光弘▽委員=岡田恒二、高橋光夫、能澤孝博、川村治朗、関口幸三郎、大島宏周、白沢道男、吉野雅比古、吉原玉枝、小林禎、西場洋之助

【文化教育委員会】

▽委員長=藤生五郎▽副委員長=須藤誠吾、籾山和久▽委員=菅谷武、金子由美彦、多胡七郎、吉村衣代、西場仲一、廣田佳治、遠坂仲司、丸山幸蔵、三田一郎、吉田武、飯塚美明、坂本好子、高野智弘、宮地由高 

【情報委員会】

 ▽委員長=佐羽秀夫▽副委員長=桜井勲夫、村田陽一郎▽委員=吉田博茂、小成田邦郎、青山元英、村田伊弘、成瀬茂、吉田栄佐

【創業・事業開発・労務委員会】

 ▽委員長=大西章雄▽副委員長=星野幸一、北川紘一郎▽委員=今川守、北川貞彦、野沢八千万、養田隆、赤石尚志、森隆、森山俊男、朝倉泰、石井謙三、今成一幸、阿部幹雄

【広域合併促進委員会】

 ▽委員長=五十嵐健雄▽副委員長=富田伊良、森隆▽委員=加藤昌克、山本豊、藤掛和男、柿沼洋一、木村俊一、竹澤博、平澤摂、松井研三、山根恒利、木村隆夫

【環境リサイクル委員会】

 ▽委員長=矢野昭▽副委員長=加藤二郎、栃木利雄▽委員=宮野英世、村田永昌、生方準一、蓮直孝、茅野純一、笹川勝正、藤井征夫

【交通運輸委員会】

▽委員長=鈴木喜一▽副委員長=日野茂、北村隆▽委員=金子篤郎、石田成一、中川敏男、牛腸章、渋木羨夫、木村宣弘



青年部次期会長に桑原志郎氏

 
桐生商工会議所青年部(星野幸男会長)の臨時会員総会が十二月七日、桐生プリオパレスで開かれ、任期満了に伴う次期会長に桑原志郎氏(クワテルニット代表者)を選出した。

任期は平成十四年四月から二年間。

また、任期満了に伴う役員改選で主な新役員が次のように決まった。(敬称略)

▽直前会長=星野幸男(星野染工梶j

▽会長=桑原志郎(クワテルニット)

▽副会長=柳明彦(潟сiギ)堀越修(泣Vュウ)原田進(ハラダ保険サービス)山口淳一(山口運送梶j坂入勝(株喜仁)

▽監事=小林和州(挙V亀)法領田晃市(鰹ャ川建設群馬支店)

《各委員長》

▽総務委員会=川鍋亜紀彦(日旅サービス葛ヒ生駅内営業所)

▽経営情報委員会=原田茂(東武自動車観光葛ヒ生営業所)

▽エリアネットワーク委員会=柏原一博(柏原商店)

▽八木節まつり委員会=増田浩三(椛搏cコーポレーション)

▽企画委員会=小林康人(鰹タ田屋タクシー)


三大市、初の開催に大勢の人繰り出す

新春の桐生の風物詩・普門寺(菱町四丁目)だるま市と桐生天満宮・古民具骨董市、本町一丁目の買場紗綾市が一月十四日に初めて同時開催された。

穏やかな天候に恵まれて、朝早くから“三大市”の会場には、市内外から大勢の人たちが訪れた。ねらい通りの相乗効果も表れて紗綾市、骨董市の人出は明らかにいつもより多め。三会場を巡る人も多く、それぞれの市を楽しんでいた。