桐生商工会議所　会員事業所からの発信

―日々に花を咲かそう―小さな「種」から暮らしを豊かに
【SAKASO】

「小さな種からたくさんの幸せの花を咲かせてもらいたい」と願いを込めて、インテリアコーディネーターの前原幸子さんが立ち上げたブランド「SAKASO」（サカソ）。ロゴマークや商品に描かれた丸模様は「花の種」がモチーフで、「心にぽっと花が咲くようなアイテムを提案したい」という前原さんの想いが込められている。

もともと趣味としてブローチなどを制作していた前原さんは、桐生産地での様々な出会いを経て、自らのアレンジを施しつつ「人々や技術をつなげたい」と思案。トートバッグやクッションカバーなどSAKASOの繊維製品は全て市内事業者の手による純粋な「桐生産」で、染め・織り・縫製など織都桐生で培われたあらゆる技術を結集し丁寧に作り上げられた逸品だ。石川県の九谷焼と桐生産の刺繍リングを組み合わせたピアス・イヤリングは、産地の枠を超えて伝統工芸が結合。人々と伝統技術のつながりを育みつつ前原さんのデザインを掛け合わせ、日々の暮らしに彩りを添える商品を展開している。

SAKASOのトートバッグは令和５年度、群馬県内の優れた工業製品等を選定・推奨する「グッドデザインぐんま」受賞商品のなかでも特に優れた商品として優秀賞を獲得した。「日本のものづくりの魅力を世界に発信したい」と語る前原さんの紡ぐ「種」から、小さな幸せの花が咲く。