桐生商工会議所　会員事業所からの発信

ひたむきな歩み、ゴールは遥か彼方【喜多商店】

喜多商店(喜多好道代表)は、クルマ・バイクの愛好家向けに、写真やイラスト作品を利用したインテリア・アパレル製品を企画し、カーメーカーやディーラー、各地サーキットのショップへ販売を行っている。

オリジナルブランド「ARTISTIC HOBBY TOOL BOX」のアイテムは自社サイト通販も行い、特に日常使いできるTシャツが好評。車両の透視図、サーキットコース図など、スタイリッシュな図案が精巧に複製されたアイテムからは、カーメーカーや原画の提供者の行う仕事に対する誠実さが伝わる。

最も強いこだわりは、原画のイラストや写真を忠実に再現すること。織り・染め・プリントなど、アイテムごとに最適な技法を選ぶための知識の更新や、高い技術を持つ協力事業者の開拓は欠かさない。

また、原画の製作者だけでなく、被写体のメーカー元へも必ず製品ごとに直接交渉し許諾を得て作成する。そこからの縁で声が掛かり、東京国立博物館で昨年開催された『150年後の国宝展』ミュージアムショップにも出品した。

20代で始め、奥様と二人三脚でやってきた事業が50年以上も続いているのは、すべての関係者へのリスペクトとひたむきな情熱があってこそ。「ゴールは遥か彼方、まだまだ進んでゆきたい」と代表は語る。