桐生商工会議所　会員事業所からの発信

ファンの後押しで再スタート【肉のかとう】

創業55年の精肉惣菜店「肉のかとう」は2021年夏に一旦店を閉めたが、復活を望む根強いファンに後押しされ、閉店後間もない同年9月に再オープンを果たした。現在は創業者である加藤友亮さんの娘・忍さんが伝統の味を引き継ぎ、店を切り盛りしている。

自慢の「みそ漬豚肉」は、研究を重ねた独自のブレンド味噌を一枚一枚丁寧に塗り込み、手作業で仕上げている。使用する豚肩ロースは脂肪バランスが良く肉自体のこっくりしたうまみが特徴で、味噌の香ばしくまろやかな風味と絶妙に絡み合い食欲をそそる。

たくさんのファンを持つ看板メニューがもう一品。老若男女に愛されるから揚げだ。国産ブランド鶏・桜姫を使い、秘伝の『魔法の粉』で味つける。サクッと揚げられたジューシーな鶏肉を塩味とスパイスが引き立て、おかずにもお酒のおつまみにもなる万能料理である。金曜・土曜日限定の完全予約制で、週末のご馳走として食卓を飾る。

再出発から約半年、忍さんは自慢の逸品をより多くの人に届けたいと、この春ECサイトを立ち上げた。「まずは、（店が再開したことを）知ってもらうことからスタートです」と、受け継いだ味を地元、そして全国に向けて発信する。