桐生商工会議所　会員事業所からの発信

ガチャガチャで和柄を日常に提案
【桐生丸由】

昭和53年に買い継ぎからスタートした(有)桐生丸由（丸山由郎代表）は、現在、踊り帯や祭の衣装を中心に製造販売を行う。OEMからオリジナル衣装の企画も手掛け、全国のよさこいチームからも重宝される存在だ。

しかし、昨年から続くコロナ禍で祭やイベントは相次ぎ中止。祭関連の商品は大打撃を受けた。そんな状況を少しでも改善しようと、同社専務の丸山嘉康さんは伝統的な和柄の生地を使いマスクを開発。「丸由面具（マルヨシ・マスク）」としてブランド化し、販売はカプセル・トイ用のガチャガチャを用いた斬新な手法を取り入れた。

ガチャガチャの筐体は「祝」「祭」「宴」「遊」の4タイプで、それぞれにテーマに合った和柄マスクが4種類ずつ入る。筐体には「浮世絵」を現代風にアレンジしたイラストがあしらわれ、和柄を日常に取り入れる楽しさを提案している。

現在は市内のホテルや浅草仲見世の取引先など限定的に設置しており、新たな設置場所の確保に勤しむ丸山さん。「マスクが不要になったら、この仕組みで桐生をPRする商品を販売したい」と、アフターコロナを見据え、更なるガチャガチャの活用に意欲を見せる。