桐生商工会議所 会員事業所からの発信

渋沢翁ゆかりの品を展示 東毛唯一の古書と版画の専門店
【書肆画廊 奈良書店】

書肆画廊 奈良書店

・住所:桐生市東4-1-44
・電話:0277-22-7967
・営業時間:9:30~18:00
・定休日:水曜日

書肆画廊 奈良書店

中通り沿いに店を構える書肆(しょし)画廊奈良書店は、東毛地域では唯一の古書・版画専門店だ。店内には郷土史から歴史、文学、美術、染織、書道などの書物。版画や油彩、掛け軸など郷土ゆかりの作品も揃っている。店の奥では本に埋もれるように店主が佇む、古き良き古書店の情緒が漂う。

店主の奈良彰一さんは世界最大級の書店街・神田神保町で修業。作家や学者、財界人との交流を経て帰桐すると、専攻していた美術に関連した企画展を30回も手掛けた。平成に入ると桐生祇園の研究や桐生で晩年を過ごした作家・坂口安吾の「安吾を語る会」を仲間達と立ち上げ、次第に郷土史に傾注していく。数多くの講演や執筆をこなす奈良さんだが、「いまだに桐生の歴史の奥深さにワクワクするような発見がある」とライフワークとして桐生研究を続けている。

店内には書籍のほか交流のあった作家の書簡なども展示されている。ほかには、渋沢栄一がしたためた扇面も。日本資本主義の父とされ、商工会議所の創設者である渋沢翁は、2月から放送が始まったNHK大河ドラマ『青天を衝け』の主人公としても注目を集める。

“古書店はまちの文化を示すバロメーター”、奈良書店は桐生の成熟した文化を象徴する貴重な存在だ。

現在奈良さんは、桐生信用金庫の「季刊HOME BANK」にて『両毛見聞録』を連載中。