桐生商工会議所　会員事業所からの発信

空き家リノベーションによる 地域活性化へのアプローチ
【(有)リビングオオハシ】

桐生市内で空き物件リノベーションを多数手がける㈲リビングオオハシは、創業60年以上の歴史を持つ老舗建築会社。三代目の大橋知岳さんは、職人紹介カフェ「ぷらっと」を立上げ、住宅や店舗建築をする施主と地域の職人との橋渡しを行っている。

そんな大橋さんが新たに立上げたのは、経済的不安の無い工事手法「ゼロ工事」だ。空き物件オーナーが貸家やテナントとして改装工事を依頼する場合、入居者が決定するまで工事費用の支払いが不要となる新しいリノベーションモデルである。各職人の余暇時間とストック材料を有効活用することで、物件オーナーが初期投資コストを心配することなく改装できるようにした。

ゼロ工事のビジネスモデルは特許申請中であり、昨年12月には第1号の施工事例の入居者が決まった。現在は2件目の施工に取り掛かっているところである。

「桐生は県内でも空き家率の高い地域であるが、ゼロ工事によって空き家を地域資源として考えることで、桐生の活性化に貢献していきたい」と大橋さんは熱く語る。