桐生商工会議所　会員事業所からの発信

地元食材でつくる桐生のそば処【そば処 ひろと】

国道50号から松原橋方面へ降りてすぐ、桐生の玄関口ともいえる場所に、そば処ひろとは今年6月にオープンした。店主の坂本宏人さんは東京の老舗そば屋で修業後、桐生に帰郷。これまでにも市内のそば屋で腕を振るってきた、若手麺類商のホープである。

素材にこだわるひろとでは、赤城山麓で採れるそばの実をはじめ、小麦粉、醤油もすべて群馬県産のものを使用。前日の晩に石臼でひいたそば粉で打つ麺には、新鮮で香ばしいそば本来の風味が凝縮される。そば粉と小麦粉は「二八」で割り、抜群ののど越し、食感と共に、しっかりとしたそばの味も伝える。

麺はうどんやひもかわにも変更可能で、ご飯類や一品料理などのメニューも豊富。旬野菜を使ったボリューム満点の天ぷらや、独自のスライスで鴨肉のうま味を抽出した「かも汁せいろ」も自慢の一品である。また、広々とした店内の奥には座敷も用意され、宴会などにも対応する。

「『桐生はうどんの街』だが、地元食材でおいしいそばもできることも知ってもらいたい」と話す坂本さん。「地理的にも桐生の食文化の入口になれれば」と、桐生のそば処として抱負を語ってくれた。