桐生商工会議所　会員事業所からの発信

「行きたくなる地図」をデザイン【株式会社アルテコ】

雑誌・書籍やウェブサイトのアクセスマップ等、分かりやすい案内地図をデザイン・製作する「マップデザイン研究室」。研究室を運営する(株)アルテコは、京都で創業したが、2012年に旧織物工場（本町）の一部をリノベーションし、代表の齋藤直己さんの故郷・桐生に拠点を移した。

マップデザイン研究室では、すぐれたデザイン内に必要な情報が整理された地図作りを提案している。「伝える」ことを優先しつつ、目的地への入り口でもある地図を通じて、「行ってみたい」と思わせるような仕掛けや工夫も大切にする。また、地図の他にも、本の企画からページデザイン、装丁まで、書籍のデザインもまるごと行い、出版に関することなら何でも相談に乗ってくれる。

そんなアルテコには、もう一つの顔がある。事務所の一角で限られた日のみ開店する小さな本屋さん「ふやふや堂」である。取り扱うのは、通常の書店では見かけない小規模出版社の文芸書や雑誌、子どもから大人まで楽しめる絵本など、齋藤さんが「ぜひ読んでもらいたい」とセレクトする本の数々。「インターネットであらゆる本が簡単に手に入る時代であっても、本屋さんは未だ見ぬ本との出会いの場。『偶然の出会い』を楽しんもらいたい」と語る齋藤さん。

「歩いていこう（あるってこ）」は社名の由来の一つ。歩くくらいのスピードで、人と人、人と物との接点を大切にしたいという思いが込められている。