桐生商工会議所 会員事業所からの発信

IoTで農業の未来を創る【桐生電子開発合同会社】

桐生電子開発合同会社

・住所:桐生市広沢町2-3330-1
・電話:0277-47-6333
・HP:http://www.krydk.co.jp/

桐生電子開発合同会社

情報機器の開発設計を行う桐生電子開発合同会社(広沢町)は、小規模な農業事業者向けの環境制御装置を開発した。

装置を開発したのは、同社代表の小暮一也さん。30年にわたる大手電機機器メーカーで情報機器の開発設計に携った経験と知識を活かし、2016年に同社を設立した。

この装置は畑における光の強さや温度を測定し、その時の環境によって自動的に水撒き(灌水)や温度制御(換気)などを行う。操作はタブレットPCやスマートフォンからも簡単に行うことができ、一連のシステムにより事業者の負担を減らし生産性の改善・効率化アップに活躍する。また、各種環境データや農業事業者が依存しがちな勘や経験をデータ化し、生産現場に反映することで、ITで農業を次世代へと導く「スマート農業」を実現する。

一方でこのような環境制御システムは成長が見込まれており、大手企業も参入している。しかし、同社では中小企業ならではのフットワークを活かし、客先の細かな仕様や地域の特性に合わせたカスタマイズに対応することで、大手との差別化を図っている。

安全・安心、バラエティーの豊かさで世界に誇る日本農業。小規模農業事業者向けに低価格で「スマート農業」の導入を促すこの装置は、畑のイノベーションを起こし、日本農業の発展に大きな効果をもたらすもの。

また同社では国民の健康意識の向上の中、採血を行わずに簡単に自分で体内の糖バランスを計測できるキットを開発中。こちらも健康社会の実現、健康寿命の延伸に大きく貢献しそうだ。