桐生商工会議所 会員事業所からの発信

帽子工場が広げる 新しいモノづくりの輪 【com+position】

com+position

・住所:桐生市本町2-4-27
・電話:0277-46-8663

com+position

本町二丁目、元機料店の石蔵を活用し今年5月に開業した帽子メーカー「com+positon(コンポジション)」。元々、桐生で縫製業に携わっていた齋藤良之さんが、2010年に独立しコンポジションを設立。埼玉県で帽子職人として働いていた大山了さんをパートナーとして誘い、今回の工場開設に踏み切った。

コンポジションが手掛けるのは、OEM(相手先ブランド名製造)による麦わら帽子やフェルト帽など。麦わら帽子は製造が終了している帽子専用ミシンを使い、大山さんの手と目の感覚のみを頼りに仕立てられる。それをイギリスや渋川市のメーカーに依頼したオリジナル木型で、コンポジション独自のシルエットに仕上げていく。また、海外やアンティーク木型も揃え、素材との組み合わせで無数の製品づくりを可能にしている。いずれの製品も、手作りならではの上質な質感と抜群のフィット感が特徴で、自分だけのお気に入りとして長く愛用することができる逸品。さらに今後は、高い技術とセンスを活かして、自社ブランド「usine(ユジーヌ)」の展開も計画中である。

「構築」を意味する社名com+positionは、「com=共に」と「position=まわりとの関係性による位置」をプラスでつなぎ、「一緒に携わる人たちと構築していく」というエッセンスを含む。桐生を開業地に選んだ目的である“繊維関連業者との連携”も既に具体化し始め、社名に込めた想い通り、コンポジションを中心に新しいものづくりの輪が広がっている。