桐生商工会議所　会員事業所からの発信

魔法の解けないガラスの靴あります　【一心堂靴店】

桐生市中央商店街内、服飾関連の店舗が並ぶ一角に、昭和27年（1953）創業の一心堂靴店は店を構える。

主に取り扱うのは婦人用の靴とバッグ。リーガルやクラークスなどのメジャーブランドから、定評あるモノづくりのSAYA、works、バッグでは天然皮革でベーシックなデザインが人気のB.stuffと、業界では知る人ぞ知るこだわりのアイテムが店内に並ぶ。

一歩足を踏み入れると、白壁の明るい店内にスタイリッシュな商品が並ぶ。また、靴やバッグの脇にさり気なく並ぶアンティークカメラや時計が店全体の雰囲気をさらに洗練させている。

このディスプレイを手掛けるのは、現店主で三代目の会田幸一さん。ディスプレイへのこだわりは、そのまま商品や接客にも注がれ、販売した商品は長く使ってもらいたいという思いから、ほとんどの修理やメンテナスを自身で手掛けている。「靴は履いてみないと分からないが、お客さんにとっては履き易くて当たり前」と語り、熟練の技術によって、その“当たり前”も一緒に提供している。

店内には友人が贈ってくれたという絵葉書がディスプレイされ、そこには「まほうのとけないガラスのくつあります」のメッセージ。その言葉通り一心堂には、会田さんの心と技で、魔法の解けない靴が多そうだ。