桐生商工会議所　会員事業所からの発信

和風ジェラートでほっと一息　【わびさびや】

新宿に新店舗をオープンして三周年を迎えた「わびさびや」。都会のお洒落なカフェを思わせる店内では、ご飯のお供になる漬物・佃煮や和風ジェラート、手ぬぐいなどの和雑貨を取り扱う。

店主の高野欽市さんは、平成十七年に琴平町に同店をオープン。桐生出身の高野さんは市外や都内でのオープンも検討したが、「桐生が好き」「桐生を盛り上げたい」という気持ちから、生まれ育った土地を選んだ。

同店の製品はいずれも保存料等を極力使わず、体にやさしく作られている。また、「漬物屋さんにジェラート？」と一見すると驚きの組合せであるが、高野さんのジェラートは酒粕など漬物店ならではの和の素材を取り入れ、老若男女問わない漬物と並ぶ人気商品である。店内カフェスペースでは、コーヒーをお供に和風ジェラートを楽しめる。さらに店内に設けられたギャラリースペースでは定期的に各種企画展も開催され、一般的な漬物店のイメージを超えている。

現在は市外からの来客者も増加中で市内の若手店主と連携して独自のマップを作成し、市内を周遊してもらう工夫もしている。幅広い活動やネットワークを通じて郷土の発展にも力を注ぐ高野さんの「わびさびや」は、今日の桐生にとって不可欠な存在になっている。