桐生商工会議所　会員事業所からの発信

パンを通じて心の贅沢を【(株)スタイルブレッド】

パンの製造・販売を行うスタイルブレッド（田中知社長）は、手捏ねパン教室「暮らしの製パン所」を十一月七日に開講させる。場所は、本町六丁目にある築八十年の古民家を再生した交流施設「アンカーＰＬＵＳ（プラス）」の一室。同社が昨年八月から相生町一丁目で運営するパン教室をまちなかの古民家に移して行う。

同施設は、庭園付き約四百平方メートルの敷地に建つ木造二階建て古民家で、一部増築されたものの、西側の二階部分は昭和九年に建てられた。所有者から不動産業のアンカーが借り受け、古民家の雰囲気を残す形で改築。魅力ある店舗などに活用することで市街地を活性化させようという目的と、「伝統を守りながら新しい挑戦を続ける」スタイルブレッドの精神が合致した。

パン教室は、生地こね、発酵、成形、焼き上げの過程を五感を使って体験し、パン生地の発酵時間を利用して作るサラダとスープと共に食べて楽しむ。入会金は三千円、受講料は一人一回約三時間で四千五百円（材料費込み）。午前十時からと午後三時からの一日二部制（水曜のみ午後六時半からのレッスンがあり三部制）で日・月曜日定休。

「パンを通じて上質な時間を創り、パンを通じて心の贅沢を創る」という同社の経営理念通り、パン作りでコミュニケーションを楽しめる空間として古民家活用の好例になりそうだ。