桐生商工会議所　会員事業所からの発信

楽しく美味しいパンを 【もりの下のパン店】

県道坂西桐生線沿い、菱公民館の向いにお店を構える「もりの下のパン店」。
常時、豊富な種類の焼き立てパンが並び、休日ともなると市外からも多くのお客さんが訪れる人気店である。

店主の森下久さんは、大学卒業後、都内の会社に就職したが、「手に職をつけたい」との強い想いから二十五歳の時に地元に戻り、浜松町一丁目のタナカパン（現スタイルベーカリー）に入店し、十年以上修業を積んだ。
「パンが好きだったわけでも興味があったわけでもなく、全くのゼロからのスタート。ただ、面接の後に食べたパンがとてもおいしかったのを覚えている」と話す森下さん。現在のパン作りの原点がそこにある。

平成二十二年七月、一念発起し独立。現在の場所に住宅兼店舗を構えた。試行錯誤の末、パンの種類も増え続け今では五十種類以上になる。おすすめは、他店ではあまり見られない本格的な「ナン」。味はプレーンとチーズの二種類、モチモチした食感がクセになる。ミルクとくるみをたっぷり使った「くるみパン」も大人気。
大きなフランスパンを持った男の子の看板が目印。モデルは今年五歳になる森下さんの息子さん。
「毎日早朝三時から仕込みを始め、なかなか子どもと遊ぶ時間も取れない」と話す森下さん。すっかり“パン職人”の雰囲気が漂っている。