桐生商工会議所 会員事業所からの発信

世界にはばたく鯉のぼりを【(有)平賢】

(有)平賢

・住所:桐生市境野町3-2134
・電話:0277-44-7570

(有)平賢

五月の大空に、元気に泳ぐ鯉のぼり。男の子が生まれて最初に迎える端午の節句(五月五日)に鯉のぼりを揚げる風習が始まったのは江戸時代。
(有)平賢は、鯉のぼりのデザインから製造、販売まで行う会社である。

創業は昭和三十二年、平田賢造氏が着物や風呂敷の友禅染めを始めた。本格的に鯉のぼりの生産を開始したのが昭和四十年代後半、第二次ベビーブームと重なり、鯉のぼりも手描きのものから大量生産が可能なナイロン素材の型染めへと変わっていく時代だった。

「今は子どもの数がどんどん減り、鯉のぼりの需要も年々減少傾向にある」と話すのは、二代目社長の平田伸市郎さん。最近は、室内飾りや吊るし飾りなど部屋の中でも飾れるものも作られている。

「慶祝の鯉・吉兆」は、最高級の逸品。素材は絹の風合いのポリエステルに高貴な桐竹鳳凰と麒麟柄を織り込んだジャガード織りに伝統の手染め友禅ぼかしの技法で染め上げ、全体にアルミ金箔をちりばめ豪華絢爛に仕上げられている。この鯉のぼり、実は昨年五月五日に行われた長嶋茂雄氏と松井秀喜氏の国民栄誉賞表彰セレモニーにおいて、福島県の双葉北小学校、双葉南小学校の子供達が持って登場したもの。

平田社長は「小学生の社会科見学や企業の工場見学、染め体験なども積極的に受け入れたい」と話している。