桐生商工会議所　会員事業所からの発信

ターンテーブルに架ける想い【(有)根本製作所】

相生第一工業団地内にある（有）根本製作所（根本健一代表取締役）は、小型歯車減速機の設計・製造・組立を行う部品メーカーである。減速機そのものは、「モーターの回転速度を減じて、トルクを得る」という従来型の機械部品であるが、同社の場合、オーダーメイドで一品一品加工し、小ロット・特殊仕様にも対応することで、他社と差別化を図ってきた。現在は、工作機械の他に、電動本棚や、介護用リフトといった様々な分野で使用されている。

昭和四十一年創業の（有）根本製作所には、歯車一筋のものづくりで培った確かな技術の蓄積がある。こうしたコア技術をもとに数年前から取り組んでいるのが、今回紹介する「商品展示用ターンテーブル」の開発だ。

「展示会やショーウインドーに置いている大型商品（服飾を施したマネキン等）が回っていたら、道行く人の目を惹くのでは」（根本弘明専務）そんな発想から開発を進め、今年三月、従来ほとんどなかった大型商品向けターンテーブルの開発に成功した。

現在、市内某商店にて試作品を置いてもらい、お客様の反応を調査中。（五月二十四日現在）調査を設計にフィードバックし、販売を視野に入れた商品のブラッシュアップを進めている。「桐生はファッションとものづくりの街。その融合を図った商品なので是非普及させたい。」
そう語る根本弘明専務。桐生を盛り上げる起爆剤となるか？今後の展開に注目である。