桐生商工会議所　会員事業所からの発信

お客さまの喜びを力に　【飛騨高山らーめん もん吉】

桐生西高校近くの飛騨高山らーめん「もん吉」は、１０月８日で営業９年目を迎える。

魚だしをベースにした濃厚なのにあっさりとした奥深いスープとひと目で驚く具だくさんのボリームで常連客を唸らせている。また、四段階から選べる背脂も人気の秘密。

店主の小倉勝典さんは、高校卒業後、都内の中華料理店やラーメン店で修業を重ね、２６歳で念願の店を構えた。「素材の妥協は一切せず、日々理想の味を追求している」という小倉さん。創業間もないお客も少ない頃、地元の老人ホームの方々が食べに来てくれたことがうれしかった。毎年半額サービスのイベントを開催し、福祉に寄付するなどお客さまへの感謝の気持ちを忘れない。その誠実な姿勢と惜しまぬ努力で、今では連日多くのファンに愛されている。

「昔からよく食べに来てくれた高校生たちが、最近では、その子供を連れて食べに来てくれる。家族の成長を見守っているようなうれしさがある」と語る小倉さん自身も二人の子を持つ父親。厨房では、真剣な眼差しが、ふと優しい顔になった。

流行り廃りの激しいラーメン業界だが、絶え間ない努力とまごころはいつまでもお客の心を離さない。