桐生商工会議所 会員事業所からの発信

和の神髄を 【香雲堂】

香雲堂

・住所:桐生市梅田町1-640-3
・電話:0277-32-2861

香雲堂

香雲堂は、昭和四十年創業の和菓子店である。以前は、小曽根町に製造工場があったが、今から十七年ほど前、店主の小泉孝さんが梅田一丁目に店舗兼工場を移し、新たに開店した。本家である足利の香雲堂とは親戚関係にあたり、本家の長女だった孝さんの祖母が創業した。

店の名物は、やはり「霧渓(きりだに)最中」。北海道産の小豆を使用した餡とパリパリ香ばしい皮が絶妙な食感と上品な甘さを生みだしている。工場で製造された菓子は、孝さんの姉が接客する本町四丁目の店にも配達し販売されている。

さらに、店内で一際目を引くのがショーケースに並ぶ色取りどりの生菓子である。茶席菓子として茶道教室などで喜ばれている。生菓子を作っているのが孝さんの息子で三代目の慶太さん。京都の老舗和菓子店「末富」で五年間修業を重ね、昨年四月、桐生に戻ってきた。大学四年生の時に、和菓子職人になることを決意、所属していた茶道研究部の茶道の先生が、一見お断りの多い京都で修業先を紹介してくれた。

「もっと多くの人が茶道の世界に親しんでもらい」と慶太さんは語る。来店されたお客様が気楽に茶道に親しめるよう店舗に併設された茶室をフル活用するのが将来の夢だ。