桐生商工会議所　会員事業所からの発信

本場フランスの味を　【マリーポール】

緑の三角屋根が目を引く『フランス菓子工房マリーポール』。店内ショーケースには、彩り鮮やかなケーキや焼き菓子が並ぶ。

店長の平久保圭子さんは、母の影響で幼い頃にお菓子作りに目覚めて以来、自分の店を持つ夢を追い続けてきた。学生時代は栄養学を学び、卒業後はホテルやレストランでパティシエの修行に励んだ。その後、さらなる修行のため、単身フランスへ渡った。自身が志した道とはいえ、日本からは時差八時間の異国。思うように言葉が通じず、ホームシックで何度も挫けそうにもなった。そんな時、彼女を支えてくれたのが、ステイ先のホストファミリーであり、店名の由来ともなった『マリー・ポール』夫人の存在であった。辛く厳しいフランス修行であったが、家族の一員として迎えてくれた夫人のお陰で、技術的にも精神的にも大きく成長し夢へ前進した。そんな感謝の気持ちと思い出の詰まった店は平成七年オープンとなり、遂に夢を実現させた。

フランスで磨かれた伝統の技、斬新なアイディアを形にする技術は、店内すべての商品に注がれている。豊富な種類の焼き菓子は、通販に対応し全国にファンを持っている。

店内は女性五名のスタッフが盛り上げる。厨房から店内に広がる和やかな雰囲気、そしてスタッフの女子力がブレンドされ、ケーキにさらなる甘みをトッピングしている。