桐生商工会議所 会員事業所からの発信

無いものを創っていく 【(株)インパル】

(株)インパル

・住所:(本社)桐生市相生町5-118-14
   (工場)みどり市笠懸町阿左美865-4
・電話:0277-76-2002

(株)インパル

(株)インパル(堀越邦昭代表取締役社長)は、創業以来四十年オゾン一筋に研究開発に取り組み、脱臭・脱色・殺菌等の衛生設備プラント等を生産しているオゾン発生機器メーカーの“老舗”である。

同社のオゾン発生器の心臓部は全て特許取得の「回転電極式」、オゾン発生効率は他の発生方式と比べ二〇%~三〇%向上し、非常に合理的である。

こうした独自の技術により今年群馬県の「一社一技術」に選定されたのが「オゾン式燃料エマルジョン化装置」。従来からある乳化剤を使用したエマルジョン燃料ではなく、乳化剤の替りに「オゾン」を使用。オゾンの持っている強力な酸化作用を利用して、高分子油成分を低分子化し、水が油になじみやすくなり乳化が可能となる。反応後のオゾンは酸素に戻り、水の電気分解で生成される酸素と共に助燃材として働き、一方の水素は熱エネルギーとなる。燃料費や乳化剤コストの削減、排ガスのクリーン化等の効果が期待できる。

「オゾンというと以前はマイナス面ばかりが目立つ物質だった。長年研究を続けてきたが、参考となる資料等も無いなかで試行錯誤の連続だった」と堀越社長は語る。その創造力こそがオンリーワン企業としての礎となっている。