桐生商工会議所 会員事業所からの発信

安全という責任を 【正田工業(株)】

正田工業(株)

・住所:(本社)桐生市境野町1-甲830-1
 (営業所・工場)足利市小俣町1062-3
・電話:0284-64-0389

正田工業(株)

正田工業株式会社(正田重男代表取締役)は、JR東日本を中心とした鉄道の保線機械・車両等の整備、設計や機械器具等の設置を行う県内でも希少な会社である。

保線車両とは、歪みや凸凹が生じた線路をフラットな状態に戻すためのものや、トンネル内の安全を巡回整備するものなどがあるが、そうした車両のメンテナンスを請負っている。

昭和四十八年に、(有)正田鉄工所として設立し、平成五年に現在の社名に変更した。以前は境野にも工場を構えていたが、立地上の問題もあり、今は本社機能を残すのみで、整備や設計等は、足利工場で一貫して行っている。

また、同社が取り扱う主力商品の一つが、「線間安全柵」。上り電車と下り電車が近距離ですれ違う線路間に等間隔でポールを立て、安全ロープを張って柵を作る。ロープがポールの中心を通るよう、また、取り外ししやすい工夫が施されており、作業員の事故防止、安全確保に大活躍している。

「鉄道事故は、一度でも起こしたら取り返しがつかない、とにかく安全第一、その積み重ねが信用につながる」と正田氏。真剣な眼差しからは責任の重さが伝わってきた。

取引のなかで多くを占めているのが東北線、昨年全線開業した東北新幹線同様、正田工業のフィールドもどこまでも広がっていく。