桐生商工会議所　会員事業所からの発信

いつまでも夢を　【ベースキャンプ】

現在では、テレビなどで紹介され知名度も上がった「加圧トレーニング」であるが、群馬県内で初めて、その指導者資格を取得し、桐生支部を開いたのが岡崎恭男さん（写真）である。

本町四丁目にあるトレーニング場は、以前は、登山用品を取り扱う店だった。冬の剣岳で登山仲間を亡くした経験から、本格的な登山グッズが桐生では買えないことを嘆き、登山用品店を始めた。当時、トレーニングをしても思うように筋力アップしないことに悩んでいた岡崎さんは、加圧トレーニングの第一人者である佐藤義昭先生に出会い、その魅力に引き込まれていった。その後、市外に大型店が進出してきたことも重なり、事業を転換、一念発起し平成十五年五月に加圧トレーニングの指導者資格を取得した。

加圧トレーニングとは、腕や脚のつけ根を専用のベルトで締めつけ加圧し、血流量を適切に制限した状態で行うトレーニング法。トレーニング後に専用ベルトを外すと高濃度で溜まっていた乳酸が体内に流れていき、成長ホルモンが分泌される。これにより通常は鍛えにくい速筋が太くなり、血管も若返るという。

現に、七十五歳の岡崎さんは、片手で腕立て伏せを三十回やってのけ、健康診断でも「この年齢で、これだけきれいな血管は見たことない」と医者を驚かせた。
「体が元気なら心も元気」と言う岡崎さんは、近く谷川岳の衝立岩をクライミングするそうだ。 （その後平成２３年１０月２日見事クライミングに成功）