桐生商工会議所　会員事業所からの発信

“郷土への想い” 親から子へ 　【金井自販】

広沢町一丁目に工場を置く金井自販では、自動車の販売はもちろん、修理、車検と、車に関するさまざまな相談に親身になって応じている。さながら「まちのくるまやさん」といった感じである。

店主の金井孝さん（６６）は、学校を卒業後、金井モータース（広沢町間ノ島）で修業し、二十七歳の時に現在の事業所を立ち上げた。途中、休業した期間もあったが、自動車一筋の職人である。

その人柄は、とにかくユニークで、写真、社交ダンス、釣り、ハイキングと趣味も豊富である。なかでも、十五年以上続けている写真の腕前は相当なもので、ファッションタウン桐生写真コンテストでの入賞経験もあるほど。被写体にもこだわり、全国各地の“お祭り”を撮り歩いている。

また、腹筋と懸垂を二十回、一万歩のウォーキングが日課、体力づくりも徹底している。

現在では、ほとんどの仕事を息子の克仁さんに任せているが、気持ちは常に創業当時のまま。「桐生に元気を取り戻すには、若い人の力が必要。お祭りも町づくりも、若い人にもっともっと積極的に取り組んでもらいたい」と孝さん。その言葉を知ってか知らずか、克仁さんは、最近当所の青年部に入会、ファッションタウンの活動にも積極的に参加している。

親から子へ、仕事だけではなく、熱い思いも引き継がれている。
ちなみに孝さんは、只今、社交ダンスのパートナーを募集中とのこと。