桐生商工会議所　会員事業所からの発信

“桐生に新たな景観が” 白壁、蔵造り風の新事務所が完成
【大島会計事務所 大島宏周所長】

本町一丁目の大島会計事務所が新築工事を終え八月二十四日から新事務所での業務を開始した。重要伝統的建造物群保存地区を目指す同地区にふさわしい白壁の蔵造り風の建物に生まれ変わり、これからの町並み形成につながるものと関係者の評価も高く、近隣の住民にも好印象だ。

同事務所は、昭和二十六年、桐生で十番目に税理士登録した大島宗作氏が創業、現所長の大島宏周氏が税理士登録をした昭和五十二年頃は桐生市内の税理士は四十人ほどで現在の半数だったという。　

以前の事務所は、「五十年程前に建てられたもので老朽化、耐震不足や歩道へ二階部分が掛かる問題などがあり、新築に踏み切った」と大島宏周所長。

今年五月に着工し、四ヶ月ほどで完成、鉄骨平屋建て約一〇五坪の広いスペースの事務所の中では四十人の職員が活き活きと仕事に励んでいる。その仕上がりに職員も満足の様子だ。「どこからも助成があるわけではないが、出来る限りまちづくりの動きに合わせた外観にした。しかし、いざ建物が出来上がったら、駐車場や外周工事など予想外に整備費用が掛かってしまった」とも。

周囲には無鄰館や旧曽我織物工場のノコギリ屋根、中村弥市商店、平田家住宅などの代表的な町家造りの建物が集中しており、桐生の新たな景観として、注目を集めそうだ。