桐生商工会議所　会員事業所からの発信

新社屋で若い人材を育成　【イヅハラ産業会社】

桐生市広沢町二丁目の住宅街に一際目を引く重厚でスタイリッシュな建物がある。婦人服・スカート生地製造のイヅハラ産業の新社屋である。

平成十九年十一月に、商社の矢野が所有していた元倉庫跡地を取得し、建設を進めてきた。六月十一日に完工記念式典を開き、同十五日から本格的に業務をスタートした。東武新桐生駅に近く、東京から訪れるお客様にも喜ばれている。

敷地面積は約二千百四十平方メートル。鉄骨二階建てで、一階にはデザイン室、染色室や応接室、会議室などを配置。二階は広い倉庫となっており、常時多数のスカートがハンガー展示され、フロアの一角にガラス張りの開放感ある商談スペースを設けている。工場部分は徹底した防音・防振対策が施されている。

若い社員が能力を存分に発揮できる職場にしてあげたいとの思いが随所に溢れ、パソコン机ひとつにもこだわっている。「桐生を支えてきた繊維産業を努力の足りなさで衰退させていくのは大きな罪。そのためにも、次代を担う若い力を育て上げることが私たちの使命であり、その環境を提供してあげることが経営者の責任」と赤石社長は語る。
コンピューターによる企画、デザインを自社で行い、織り上がった段階でスカート等の形状を形成することのできるジャガード織物は、“ぐんまの一社一技術”に選定されている。五千口の電子ジャガードを保有し、同業他社にないこだわりの物づくりが出来、完成度の高い織物を提供している。