ファッションウィークとは?

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桐生ファッションウィーク > ファッションウィークとは?


〝このまち浪漫〟

〝このまち浪漫〟をテーマに織物のまち桐生の秋は沢山の衣に関するイベントを市内各所で実施。他にもアート、伝統工芸、文化、歴史、音楽、食など様々なジャンルの催し、人気のクラシックカーフェスティバルは11月2日に群馬大学工学部キャンパスにて開催される。のこぎり屋根や近代化遺産の建物が連なる街並み、織都桐生の秋の魅力をたっぷりとご堪能ください。

桐生本町通り周辺 桐生紗綾市開催中

江戸時代新しい高機の伝来により、飛紗綾と呼ばれる複雑で変化に富んだ文様の絹織物の出荷が盛になりました。飛紗綾という新商品のおかげで桐生紗綾市は内外から多くのお客を集め大変な賑わいを見せました。当時紗綾市は桐生新町の各丁を巡回して行われていました。


一昨年の桐生ファッションウィークについて

地元の新聞桐生タイムスの論説より(H20年掲載)

  小春日和に恵まれた3、4日の連休は、ファッションウイークの主力行事が集中し、まちなかは人びとの息づかいに満ちていた。さまざまな表現にあふれていたのは有鄰館である。一店一作家の会場では、目当ての作品を探し回る人びとの視線が行き交って、外国人旅行者の姿もあった。職人のまちの一端を垣間見ることのできる刺繍展や各種仕事の実演もあって、こうした空間でつい足を止めたくなるのは、やはり、ものづくりがもつ力と、楽しさである。 買場紗綾市、沿道の露店に並ぶ骨董や道具類に、じっと目を凝らしての品定めはすでにおなじみの風景だが、当日はこの滞留を縫うようにして、群大工学部キャンパスのクラシックカーフェスティバルに向かう人や車の流れが加わった。そして、天満宮に参拝する七五三の家族連れが次から次へやってきて、さらにきものサミットでは世界遺産が熱く語られ、多彩なファッションイベントでは学生たちも活躍し、また、各通りが売り出しや模擬店にわき、硬軟織り交ぜながら、とにかく、まちなかが大きく呼吸した期間中だった。
 ただ、秋の催しはやはり「静」である。エネルギッシュな発散が人の感情を素のままに奏でる夏の催しに対し、深呼吸に転じ、理性の声に素直になれるのが秋で、にぎわっていても、全体を包む雰囲気は「静」であり、いろんな目的をもった人びとが、別々に動きながらも有機的に結ばれ、参加の場を生み出していたことしである。
早いもので、すでに12回目となり、その核をなすファッションタウン桐生推進協議会は設立10周年の節目を迎えた。
  この「静」の場を構成している要因は、さまざまな立場が、互いに譲り、認め合っている点だと、あらためて思う。例えば夏まつりはその催しの規模、性格上、どうしても交通を規制し、まちをあげての盛り上げを必要とするが、ファッションウイークの場合は、一色ではなく、人の動きの中に地域の日常がまざっていて、祭りの高揚感はないかわりに、常温空間の落ち着きというものがかもし出されている。そして、まちなかを一歩離れると、川の堤防をゆったり歩きながらそのにぎわいを語り合う人がいて、めぐりの山に目を転じてみれば、さらなる大観からまちを眺める人がいるといった具合に、意識は自然と暮らしの奥行きにいく。 着こなし、乗りこなし、買い物を楽しみ、趣味に費やし、食べものを味わい、そして、もてなしの心を磨く。桐生というまちのよさは、この常温空間こそが大事なカギといえるのだが、ファッションウイークは、試行錯誤で歩みつつも、それを体現するイベントに成長してきたと、感じられた。